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◆春蒔いた大根が大きくなる前に花が咲いたのはなぜ? |
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7月に入ると、そろそろ春蒔きの大根の収穫期を向かえますが『さっぱり育たないのに花が咲いた!
と駆け込んで来られるお客様がいらっしゃいます。そんな時 『古い種なの?』 と言われる事が有りますが、種が古いイコール 花が咲く訳では有りません。
大根のように蒔いた翌年に花が咲いて種を作る野菜は、蒔いて発芽してからの10日間くらいに気温が低すぎると季節を勘違いして花が咲くのです。ですから、春用の大根と言っても北海道や東北などでの寒い地方は特に注意が必要です。
これは秋用の大根にも言える事で、秋の大根は1年でもっとも暖かい季節に蒔かないと花が咲く危険があります。春用と秋用の大根の違いは花が咲く温度で、より寒さに強いのが春用の品種とゆう事になりますが、それでも早すぎる種蒔きは厳禁です。時期を待って、温度も見て、少し早めに蒔く時はトンネルやマルチなども利用するようにしましょう。 |
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◆ナスビが突然枯れてきたのはなぜ? |
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暖かい季節になるとおかしくなったナスビの葉っぱを持った方が相談にみえます。原因が虫や、市販の殺菌剤で対応できるものであれば良いのですが、そうはいかないケースもあります。
それは、どういったケースかとゆうと使い込んだ畑の土壌に住み着いた菌による病害です。代表的なものは葉の片側から枯れてやがて全体に広がる半身萎ちょう病や、樹全体が青いまま突然枯れる青枯れ病などです。これらは、土の中に住む良いバクテリアが少なくなって悪い菌の繁殖が抑えられなくなっておこる現象です。
そうならない為には、秋に堆肥などを入れて良いバクテリアを土の中に増やしてあげるようにする事と同じ場所は使わないようにする必要があります。
でも、もし既に出てしまったら・・・翌年からナスビは接木苗を使い植える場所は毎年ずらして、秋に堆肥などを入れて土に微生物を増やすようにしましょう。
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◆畑の土作りの方法は?いい土とはどのような土? |
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植物によって適正な土質は違いますが一般的な野菜は、pH(ペーハー)6.0〜6.5(弱酸性)ぐらいの土壌にすると肥料が吸収されやすくなるので生育が良くなります。酸性が強い土壌を弱酸性にするにはアルカリ性の土壌改良材、苦土石灰・生石灰などを入れてpHを調節しましょう。また、ケイフンや堆肥のような有機物を入れると良い土になります。
1平方メートルあたりの散布量は、堆肥:2〜3kg、苦土石灰:0.5〜1kgが目安です。2種類同時に散布しても良いです。
土壌改良材は、は種(種まき)または苗を植え付ける日から2週間前までに施し、土とよく混ぜておくことがポイントです。
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◆肥料は、なぜ必要なのですか? |
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自然の植物は、降り積もった落ち葉などを土中の有機物が分解してできた成分や、空気中の窒素を自ら取り入れるために無肥料でもよく育つものです。
もちろん野菜にも自ら栄養を作る能力はありますが畑では落葉や枯れた茎葉を肥料になるほど十分に堆積させるのは難しく、また堆積物と空気中の窒素だけでは栄養は不十分です。また、種類によって、必要な栄養素の種類は違いますのでより良い収穫を得ようとするには、植物の生長に必要な養分を肥料として菜園に施す必要があるのです。 |
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◆追肥はいつ頃やればよいのですか? |
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基肥に一般の化成肥料を施した場合は、生長の具合をみて約1か月ほど経ってから追肥します。野菜は種類によって養分の吸収の仕方が違いますので、その作物に適した時期に追肥することがポイントです。
生育初期に多く吸収するホウレンソウ、サツマイモ、ジャガイモ、サトイモは基肥主体で追肥は控えめにします。生育期間中にコンスタントに吸収するナス、キュウリ、ピーマンは収穫がはじまったら少量ずつ回数多く、肥切れさせないようにします。トマトは果菜類の中では特に肥料に敏感なため基肥・追肥ともに少なめにします。生育後期に多く吸収するカボチャ、スイカ、ダイコン、ゴボウは基肥を控えめにして中期から後期にかけて追肥で生育調整をします。
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◆消石灰・苦土石灰・生石灰の使い方は? |
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植物には、ツツジやジャガイモのように酸性の土壌を好むものもあれば、ホウレンソウのようにアルカリ度が高いほうが良く育つものもあります。一般的な野菜の多くは土壌のPHが6.0〜6.5(弱酸性)が良いとされています。しかし、土壌が酸性に傾き過ぎると作物の生育が悪くなったり、収量に影響が現れてきます。酸性になってしまった土壌をアルカリ性へ近づけるには、目的に応じて石灰を使い分けましょう。
- 消石灰・・・・・初めて作付けする畑に使用します。 アルカリ度は約70%前後で散布後1週間〜10日程してから作付けします。
- 苦土石灰・・・苦土成分と石灰成分が入っています。苦土とは微量要素はマグネシウムの事です。
- 生石灰・・・・・夏場の作付前に土壌混和して10〜15日後に作付けします。水と反応して発熱するので土壌消毒にもなります。
※必ずしもこの通りでなければいけないという事はありませんので、苦土石灰だけでもかまいません。
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