ちょっと粒の小さなタネを蒔く時、畑やプランターにいきなり蒔くのは大変です、そんな時は種まき用資材を上手に活用しましょう。
用意するのは市販されているピートモス(植物の繊維から出来ている土)を板状にしたものと、専用の容器、お湯、ラップです。この板1枚(約80g)をパットに入れて、500CCのお湯(お茶を飲める程度の温度)をかけます。
板が膨れ上がったら、充分に温度が冷めるまで30分から1時間ほど置いてください。
冷めたらいよいよ種まきです。まずかけ土に使う分の土を膨らんだピートの板から少量こそげ取ります。かけ土は種の大きさの3倍程度の深さでかけますが種が小さすぎる時はかけなくても良いでしょう。
種は一箇所にかたまり過ぎないように、小さい種の時ははがきなどを二つに折って乗せトントンと振動を与えながら落とすと上手に散らばせる事が出来ます。
種を蒔いたら土をかけて、容器ごとラップを巻いて暗く、発芽適温の場所に置きます。
発芽適温は植物によって違いますのでタネの袋を良く読み、それに合った場所をお部屋の中で探しましょう。芽が出たらラップをはがして、芽が伸びすぎないように日に当てましょう。
ピート板を使う利点は、最初にかけたお湯でしばらく水分の心配がいらない事と、お湯が土の殺菌をするので初期の病気の心配が少ない事、種の生えそろいが良い事などがあげられますが、最大の利点は小さい種をまきやすい事です。
これで慣れてしまうと、一見難しそうな花や野菜も自分で種からできてしまいます。 |